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福祉レクに使える!“秋の〇〇の日”活用アイデア集

福祉レクに使える!“秋の〇〇の日”活用アイデア集

はじめに|行事が多い秋だからこそ“日”を活かそう

季節感×会話のきっかけ=“記念日レク”の可能性

敬老の日、秋分の日、文化の日…。秋は公的な祝日だけでなく、民間が制定した記念日も多く、行事やレクリエーションのネタに困らない季節です。ただ、ネタが豊富なぶん、内容が似たりよったりになってしまうことも

そんなときに活用したいのが、“〇〇の日”にちなんだレクや食事のアレンジ。カレンダーに載らないような記念日をヒントに、楽しく季節感を取り入れてみましょう。今回は9月〜11月にある“秋の記念日”をピックアップし、福祉施設で活かせるアイデアとともにご紹介します。

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相談支援専門員のフィールドレポート|“記念日”がもたらす会話の種

SNSからヒントを得た“今日は何の日”活用術

日々SNSを見ていると、「今日は〇〇の日」という投稿を目にすることが増えました。「今日はさつまいもの日」「今日は読書の日」…そんな情報を見たとき、私はふと「これ、支援現場で使えるかも」と思ったのです。

実際、施設で「今日は何の日か知ってる?」と話しかけてみると、意外と会話のきっかけになります。そこから昔の思い出を語ったり、「私も昔読書が好きだったのよ」と会話が膨らんだり、日常にちょっとした彩りが生まれるのを感じました。

また、記念日にちなんだレクを行った日には、「今日は〇〇の日だからこれをやったのね」と納得感も得られやすく、職員と利用者の距離もぐっと縮まります。

思えば、毎日を“特別な日”にできるのが記念日の力。無理に大きなイベントにしなくても、ちょっとした工夫で気持ちが動く。そんな気づきが現場に広がっていくと、支援の質も豊かになるのではと実感しました。

9月の“〇〇の日”アイデア

9月の記念日
9月1日|防災の日
9月6日|黒の日
9月29日|招き猫の日

9月1日|防災の日

防災食を使った調理レク

→ アルファ米や缶詰、レトルトなどの非常食を使って、実際に「食べてみる」調理レクリエーション。味や見た目を体験することで、防災意識が自然と高まります。

・防災グッズ体験レク

→ ラップでつくる食器や、簡易トイレの使用方法、ホイッスルの使い方など。身近な道具を使って、いざというときの“プチ訓練”が可能。

・防災クイズ+避難訓練

→ 「地震が起きたらまず何をする?」「非常用持ち出し袋に入れるものは?」など、楽しく学べるクイズ形式で参加率もUP。訓練前後に行うと理解が深まります。

ポイント:防災を“体験”として楽しみながら学べるレクに

9月6日|黒の日

・黒い食材で“くろづくし”ランチ

→ 黒豆ご飯、黒ごまプリン、ひじきの煮物など、見た目も味も楽しめる“黒い食材”を集めた特別献立。食べる前の“黒いものクイズ”も盛り上がります。

・“黒”にまつわるクイズ大会

→ 黒電話や黒帯、黒猫、ブラックコーヒー…「黒」がつくものをテーマにした連想ゲームやクイズで、昭和世代も懐かしく感じる知的レクに。

・黒い折り紙・画用紙で工作

→ 黒猫や夜空、シルエットアートなどをテーマにしたクラフトレク。ハロウィン前の飾りにも活用でき、季節感を取り入れやすいのも魅力です。

ポイント:食・雑学・アート…“黒”をテーマに多彩なレクを展開できます。

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9月29日|招き猫の日

・招き猫の折り紙づくり

→ 幸運を招くと言われる“招き猫”を、色とりどりの折り紙で工作。手を挙げる向きによって意味が違う豆知識を話すと、話題のきっかけに。

・くじ引きレク「招福ビンゴ大会」

→ 福を招くをテーマに、ちょっとした景品を用意したビンゴやくじ引きで楽しい時間を演出。笑いと歓声が自然と生まれます。

・昔話や紙芝居で“福”を感じる時間

→ 招き猫にまつわる民話や、七福神など“福”をテーマにしたお話タイムで、心が温まるひとときを。

ポイント:“運を招く”楽しい時間で会話も自然に生まれます。

10月の“〇〇の日”アイデア

10月の記念日
10月6日|夢をかなえる日
10月14日|鉄道の日
10月27日|文字・活字文化の日

10月6日|夢をかなえる日

・夢を語ろうワーク

 「子どもの頃の夢は?」「もし魔法が使えたら?」などをテーマに、利用者同士で語り合うワークを。ホワイトボードに書き出すことで、会話のきっかけにもなります。

・夢のコラージュづくり

 雑誌やチラシを切り貼りして「行きたい場所」「やってみたいこと」をビジュアル化。夢をイメージで表現するアートレク。

・願いごとカード

 短冊風に「これから叶えたいこと」を書いて貼り出す。自分の気持ちを“言語化”するきっかけになります。

ポイント:「夢」や「やりたいこと」を話題にすることで、自己肯定感を高めたり、未来を語る時間を持つことができます。

10月14日|鉄道の日

・駅弁風ランチ

 北海道~九州までの「駅弁っぽい」お弁当風プレートで、旅気分を演出。

・思い出の旅マップ

 「昔行った場所」「乗ったことのある路線」を紙地図にシールで記録。会話が自然に生まれます。

・電車音あてクイズ

 新幹線や在来線、発車メロディなどを聞き当てるレクリエーション。視覚・聴覚を使って楽しめます。

ポイント:旅の記憶は感情を動かす力があり、昔の思い出や風景を共有することで“その人らしさ”の再発見にもつながります。

10月27日|文字・活字文化の日

・昔の本や雑誌の展示

 昭和の文庫本、紙芝居、レトロ雑誌などを展示して自由に手に取れる時間を。

・ことば遊びレク

 しりとり、漢字パズル、文字の早解きなど、認知機能にも配慮した言語レク。

・音読タイム

 昔話や童話、詩の一節などを音読してもらうプログラム。声に出すことで脳も活性化

ポイント:文字に親しむことで言語感覚が刺激され、懐かしさや達成感も感じやすくなります。「本が好きだった」利用者にも喜ばれるレクです。

11月の“〇〇の日”アイデア

11月の記念日
11月1日|紅茶の日
11月6日|ポッキー&プリッツの日
11月27日|即席カレーの日

11月1日|紅茶の日

・紅茶とお菓子で「午後のサロン」

 → 紅茶とビスケット、カステラなどでゆったりとした時間を。背景にBGMを流してサロン風に。

・紅茶の香り当てクイズ

 → アールグレイ、アップルティーなど数種の香りを用意。視覚・嗅覚を使ったレクリエーションに。

・ティーカップぬりえ or お茶会の招待カード作り

 → 紅茶にちなんだ工作。カップの形に切った画用紙に模様を描くアート系レクもおすすめ。

ポイント:紅茶の文化的背景や豆知識も紹介すると、話題のきっかけになります。

11月6日|ポッキー&プリッツの日

・ポッキー積みゲーム

 → 限られた時間で何本積めるか?手先を使った集中レク。個人戦・チーム戦どちらも可。

・ポッキーでアート

 → 画用紙にボンドで貼り付けて絵を描いたり、模様にしたり。見た目も楽しいレクに。

・お菓子ビンゴ or お菓子の食べ比べ

 → 色々な種類のポッキーやプリッツを用意し、味当てやランキングをつけても盛り上がります。

ポイント:甘いお菓子を囲んで笑顔が自然と生まれるレクになります。

11月27日|即席カレーの日

・カレーアレンジランチ

 → 利用者の嗜好や嚥下に合わせたやわらかカレー、野菜たっぷり甘口カレーなどを提供。

・「わたしのカレーエピソード」発表会

 → 実家の味・学生時代の味・給食など、カレーにまつわる思い出を語ってもらうレク。

・“カレー香り”クイズ

 → 数種のスパイスを嗅ぎ比べて、香りでどのスパイスかを当てる五感を使ったレク。

ポイント:「食」の記憶は感情を呼び起こしやすく、世代を超えて話が盛り上がります。

まとめ|日常に“ちょっとした仕掛け”を

福祉施設のレクリエーションに記念日を取り入れるメリット

〇〇の日を活かしたレクリエーションは、準備が簡単なうえに参加のハードルも低く、誰もが楽しめる点が魅力です。「今日はこんな日なんですよ」と伝えるだけで、自然と会話が生まれ、記憶感情が動き出すきっかけになります。

特別な行事がない日でも、記念日をうまく活用することで、“何気ない1日”がちょっと楽しく、思い出に残る時間に変わるかもしれません。

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この記事を書いた人

福祉の世界に飛び込んだのは、まったくの未経験から。それでも気づけば15年以上──就労継続支援B型・A型、就労移行支援を渡り歩き、職業指導員・生活支援員・管理者・サービス管理責任者を経て、いまは社会福祉法人で相談支援専門員として働いています。途中で社会福祉士資格も取得しました。

多様な立場で現場を見てきたぶん、「働きづらさ」や「支援の悩み」のリアルに共感できます。だからこそ、このブログでは “支援の質を高めながら、仕事をラクにおもしろくするヒント” をお届け中。ICTツールやちょっとした工夫で、明日の現場が少しでも軽くなる──そんなアイデアを発信しています。

趣味は若手お笑い芸人の追っかけ。無名の芸人さんが化けていく瞬間にワクワクするんです。福祉の現場にも、同じように輝く“原石”がたくさんいるはず。そんな人たちが自分らしく光る職場づくりを、一緒に考えていけたらうれしいです。

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