もくじ
はじめに|6月は「ご当地グルメ行事食」で季節感と活力をプラス
1-1. 行事の少ない6月だからこそ「食」で季節を演出
6月は祝日がなく、雨の日も多いため、施設内で過ごす時間が長くなりがちです。そんな時期だからこそ、食事を通じて季節感や変化を感じてもらうことが、日々の楽しみに直結します。
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1-2. ご当地グルメで“旅気分”と栄養を届ける
全国各地のご当地料理をテーマにした行事食は、利用者の「懐かしさ」や「興味」を引き出し、会話のきっかけにもつながります。さらに、旬の食材や地域食文化を取り入れることで、栄養面でも季節に合ったケアが可能になります。
この時期には、全国各地のご当地グルメをテーマにしたメニューを取り入れることで、まるで旅をしているかのような非日常感を演出することができます。また、地域の特色や文化を知るきっかけにもなり、会話のきっかけや記憶の刺激にもつながります。
福祉施設にぴったり!6月におすすめのご当地グルメ5選

【山形県】冷やしラーメン|梅雨時の食欲増進メニュー
山形の夏の定番「冷やしラーメン」は、6月頃から登場する冷たいご当地麺料理。冷たい醤油ベースのスープがさっぱりしていて、蒸し暑い梅雨時期の体調管理にも◎。嚥下しやすい麺の太さや塩分調整で高齢者にも対応可能です。
【高知県】しらす丼風どろめ丼|旬の味覚をやさしくアレンジ
6月は新鮮なしらす(どろめ)の旬。高知のどろめ文化を活かして、釜揚げしらすを使った「しらす丼風」メニューが高齢者にも人気です。ポン酢や梅肉、大葉を添えて、食欲が落ちがちな時期でもさっぱり美味しくいただけます。
【京都府】水無月(みなづき)|6月30日の「夏越の祓」に食べる和菓子
6月の代表的な行事食といえば「水無月」。京都では無病息災を祈って6月末に食べる伝統和菓子で、三角形のういろうの上に小豆をのせた形が特徴です。高齢者向けには柔らかめの寒天やゼリー寄せで代用するのも◎。
【静岡県】うなぎ風炊き込みご飯|スタミナ補給に
梅雨時の疲労回復におすすめなのが、うなぎの旨味を生かした炊き込みご飯。静岡の名物うなぎを刻んで使用し、蒲焼のタレで香ばしさを演出。刻み食やムース食への展開も可能で、幅広い層に対応できます。
【沖縄県】ゴーヤーチャンプルー|季節の苦味で食欲刺激
6月〜7月に旬を迎えるゴーヤーは、ビタミン豊富で食欲増進効果も期待できる食材。沖縄料理のゴーヤーチャンプルーは、色彩も豊かで栄養バランスも優秀。味付けを調整すれば高齢者にも食べやすい夏の定番メニューです。
食レクに最適!“旅する食事”を演出する3つのポイント

地域解説で会話を広げる|クイズや豆知識の活用
提供するご当地グルメの由来や地域特性をクイズ形式で紹介すれば、食事前の会話も盛り上がります。懐かしい地名や思い出の味が記憶を刺激し、利用者同士の交流も自然と生まれます。
演出効果で“旅気分”を演出|BGMや装飾を工夫
その地域にちなんだ音楽や写真、イラストなどを用意することで、まるで旅先で食事をしているような非日常感を演出できます。季節の草花や地域の名物ポスターなど、視覚的な工夫も有効です。
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お品書き掲示で「行事食」の意味づけを強化
献立に地域名や食材の説明を加えたお品書きを掲示することで、行事食の意味が伝わりやすくなります。手書きやイラスト付きにすることで、より親しみやすい雰囲気を演出できます。行事食の意味や地域情報を食堂などに掲示してみましょう。
まとめ|6月の行事食は、健康と楽しみの両立を目指して
季節感と楽しさを届ける行事食を
梅雨の時期は体調を崩しやすく、気分も沈みがち。だからこそ、季節や地域性を感じる「ご当地グルメ行事食」で、利用者に元気と笑顔を届けましょう。今回紹介した「6月の行事食」は、現場でアレンジしやすく、食レクとしても活用可能です。ぜひ、次の献立計画に取り入れてみてください。