業務効率化

福祉現場でのICT活用を後押し!PCが苦手な職員に教えたいショートカットキー9選

福祉現場でのICT活用を後押し!PCが苦手な職員に教えたいショートカットキー9選

はじめに|パソコンに不慣れな職員が、ひとつでも前に進めるために

教えることで現場全体のスキルが底上げされる

パソコン作業が苦手な同僚や新人職員が、報告書作成やメール対応に苦戦していませんか? そんなとき、「教える側」として“何をどう伝えるか”に悩むことも多いはず。

この記事では、パソコン初心者でもすぐに使えて効果を実感できる、厳選ショートカットキー9個を紹介。 教え方のポイントや活用シーンも交えて、優しく・実践的に伝えるヒントをお届けします。

福祉現場の実務に必須!まず伝えたいショートカットキー1選

Windowsキー + L(画面ロック)

まず伝えたいショートカットキー
Windowsキー + L(画面ロック)

Before: 席を離れるときに画面をそのまま放置しがちで、個人情報が見られるリスクも。

After: Windowsキー + Lで瞬時に画面ロック。セキュリティ対策としても安心です。

福祉現場こそ注意!画面ロックで個人情報を守ろう!
このショートカットキーは、個人情報保護が重視される福祉現場において特に重要です。
利用者さんの情報が画面に表示されたままになってしまうと、ちょっとしたスキでも情報漏えいにつながる恐れがあります。
離席時のロックを“当たり前の習慣”にすることが、職場全体の信頼性向上にもつながります。

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まずはこれだけ!初心者に伝えたい基本ショートカットキー5選

初心者に伝えたい基本ショートカットキー5選
Ctrl + C/Ctrl + V(コピー/貼り付け)
Ctrl + Z(元に戻す)
Ctrl + S(保存)
Ctrl + A(すべて選択)
Ctrl + P(印刷)

Ctrl + C/Ctrl + V(コピー/貼り付け)

Before: コピーしたい文章を右クリックして「コピー」を選び、貼り付けたい場所でまた右クリック…時間がかかります。

After: Ctrl + Cでコピー、Ctrl + Vで貼り付け。両手で一瞬!圧倒的に早くてスマート。

このショートカットキーはセットで覚えてもらいましょう。Ctrl + Vは、後述する07 Windowsキー + V(クリップボード履歴)に置き換えて覚えてもらうのも有効です。

Ctrl + Z(元に戻す)

Before: 間違えたとき、元に戻す方法がわからず手作業で修正。

After: Ctrl + Zで即座に「やり直し」。安心して操作できるようになります。

Ctrl + S(保存)

Before: 作業中に突然のフリーズ…「保存してなかった!」と青ざめることも。

After: Ctrl + Sでこまめに保存。リスクを減らし、安心して作業できます。

Ctrl + A(すべて選択)

Before: ドラッグで全部選ぼうとして途中でミス、やり直しにイライラ。

After: Ctrl + Aを押すだけで一発選択!書類全体をすぐに扱えます。

Ctrl + P(印刷)

Before: 印刷するたびに「ファイル」→「印刷」と何度もメニューをたどって時間がかかる。

After: Ctrl + Pで印刷画面を即表示。時短になるだけでなく操作の手間も激減!

ステップアップを促す!応用ショートカットキー3選

Windowsキー + V(クリップボード履歴)

Before: コピーした内容を一度しか使えず、「さっきの文章もう一回コピーしなきゃ…」となることも。

After: Windowsキー + Vで過去のコピー履歴が一覧表示され、必要な内容をすぐに再利用できます。

Windowsキー + D(デスクトップ表示)

Before: 画面がアプリやファイルでいっぱいになり、デスクトップにある資料やファイルを探すのに一苦労。

After: Windowsキー + Dで一発でデスクトップ表示。すぐにファイルへアクセス可能!

個人的に一番のオススメショートカットキー。複数のウインドウを使用しているときには大活躍!

Ctrl + F(検索)

Before: 長い文章の中から手作業で特定の言葉を探してスクロール…

After: Ctrl + Fでキーワード検索。必要な情報に一瞬でアクセス可能!

教えるときのコツ|福祉現場ならではの伝え方

作業に“合わせて”教える

パソコン操作のスキルは、実際の業務とリンクして初めて身につきやすくなります。たとえば、記録ソフトに入力する場面や、利用者さんへの連絡帳を作成する場面など、リアルな作業に合わせてショートカットキーを使う場面を一緒に見せましょう。「今この作業で使える」「これなら自分にもできそう」と感じてもらうことが、学びの第一歩です。

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「なぜ便利か」を実感させる

ただ「このキーを押すと便利」と伝えても、相手がそのメリットを実感できなければ習得にはつながりません。「これを使うと3分短縮できるよ」「毎日10回やる作業がワンクリックになるよ」など、具体的な“時短効果”を示すことがポイント。便利さ=成果として伝えることで、自然と覚える意欲も高まります。

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一度に全部教えない

「これも」「あれも」と一気に詰め込んでしまうと、相手は混乱してしまいます。特にパソコンに苦手意識を持っている方には、情報の出し方に工夫が必要です。1日1つ、新しいショートカットを一緒に試してみるくらいのペースがベスト。「今日はこれだけ覚えた」で達成感を味わってもらうことで、次へのモチベーションにもつながります。ショートカットは少しずつが鉄則。1〜2個ずつ「今日はこれだけ覚えて帰ろう」でOK。

まとめ|“伝える側”の一歩が、現場全体の効率を変える

小さな工夫が、大きな成長につながる

パソコンが苦手な人は、「教わること」に緊張や苦手意識を感じがちです。 だからこそ、丁寧で寄り添った伝え方が求められます。

あなたの一声やワンアドバイスが、誰かの業務効率を大きく変えるかもしれません。 福祉の現場こそ、お互いを支え合う“学び合い”の場に。 明日からぜひ、ショートカットキーの小さな一歩を一緒に始めてみてください。

シンパ、現場直送!福祉HACK
シンパ(@sinpa_fukushi)

この記事を書いた人

福祉の世界に飛び込んだのは、まったくの未経験から。それでも気づけば15年以上──就労継続支援B型・A型、就労移行支援を渡り歩き、職業指導員・生活支援員・管理者・サービス管理責任者を経て、いまは社会福祉法人で相談支援専門員として働いています。途中で社会福祉士資格も取得しました。

多様な立場で現場を見てきたぶん、「働きづらさ」や「支援の悩み」のリアルに共感できます。だからこそ、このブログでは “支援の質を高めながら、仕事をラクにおもしろくするヒント” をお届け中。ICTツールやちょっとした工夫で、明日の現場が少しでも軽くなる──そんなアイデアを発信しています。

趣味は若手お笑い芸人の追っかけ。無名の芸人さんが化けていく瞬間にワクワクするんです。福祉の現場にも、同じように輝く“原石”がたくさんいるはず。そんな人たちが自分らしく光る職場づくりを、一緒に考えていけたらうれしいです。

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