もくじ
はじめに|福祉現場でスマホが重要な理由
ICT・生産性向上が福祉現場に求められている!?
近年、福祉現場ではスマートフォンの役割がますます重要になっています。連絡手段としてはもちろん、記録入力や業務管理、情報共有など、スマホ一台で業務効率を飛躍的に高めることが可能です。特にICT化が進む今、スマホはもはや現場に欠かせないツールといえるでしょう。
スマートフォン普及率97%=誰もが使えるツール!!
日本国内におけるスマートフォンの普及率は年々高まっており、NTTドコモ モバイル社会研究所の調査(2024年)によると、携帯電話所有者のスマートフォン比率は97%に達しています。 これだけスマートフォンが普及している今、福祉現場でスマホを活用しない手はありません!
出典: NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページ URL
相談支援専門員のフィールドレポート|スマホで進める“分業型ICT化”という選択肢
ICT化は“苦手”から始めてもいい
「パソコンが苦手でも、支援の質は上げられる。まずはスマホから!」
訪問先の支援員がスマホを首に掛けて業務に励んでいる姿を目にすることが増えました。相談支援専門員として多くの事業所を訪れる中で、そうした風景にふれるたびに、「ICT化は一部の人だけの話ではない」と感じます。
福祉業界でICT導入=PC操作が必須と思われがちですが、実際にはスマートフォンひとつで業務が完結する支援者も増えているのが現状です。特にベテラン職員や若手の利用者支援スタッフの中には、キーボード操作は苦手でも、スマホ入力ならスムーズにこなせる人が少なくありません。
それはまさに、“分業型ICT化”の可能性です。
私自身も、モニタリングの合間に生まれるちょっとした空き時間を使って、スマホの音声入力で支援計画の下書きや要点の記録を行うことがあります。荷物になるノートパソコンを持ち運ばずとも、スマホ一台で業務の下準備が整うこのスタイルは、移動の多い相談支援専門員にとって非常に助かる働き方です。

もちろん音声認識の精度は完璧ではありませんが、それでも「手を動かす」よりも早く・楽に・正確に記録を残せるのは大きなメリットです。
そうなってくると気になるのが、スマホをより快適に、安心して使うための環境づくりです。業務中の落下対策・バッテリー切れ防止・音声入力の快適性などは、支援の質にも直結します。このブログ記事で紹介した【スマホ便利グッズ7選】は、実際に現場でよく見かけるもの、使って効果を実感したものばかり。導入のハードルが低く、誰でもすぐに使い始められるものを厳選しました。
「ICTは苦手だから…」と感じる職員ほど、スマホを入口にした業務効率化を考えてみてほしいのです。パソコン操作に長けたスタッフが環境整備やアプリ導入を担当し、現場の支援員はスマホで記録入力・写真撮影・情報共有を行う。それぞれの得意を活かしてICT化を進める、そんな働き方もあって良いのではないでしょうか。
支援の中心はあくまで“人”ですが、スマホはその支援を支える“かたち”を整えてくれるツールです。
苦手を前提にしない。得意を活かすことで、現場のICT化は一歩ずつでも進んでいきます。
このレポートが、「スマホならできるかも」という小さな一歩を後押しできたら嬉しいです。

スマホの活用シーンはここまで来た!現場のリアル活用例

業務連絡・緊急時の対応
福祉現場では職員同士の連携が命。LINEやチャットアプリを使えば、業務中でもリアルタイムに連絡が取れ、急な予定変更や緊急対応にも迅速に対応可能です。通話だけでなく、画像や動画の共有もできるため、情報の正確性も向上します。
支援記録の入力
紙に手書きして後で入力するという二度手間を防ぐために、スマホから直接ケア記録アプリへ入力するスタイルが広まっています。現場でそのまま入力することで、記憶の鮮度が高いうちに記録でき、ミスや漏れを防止。音声入力機能を活用すれば、作業中でも対応が可能です。
写真・動画の活用
日々の支援の様子や、レクリエーション、行事の写真・動画をスマホで簡単に記録・共有できます。ご家族への報告や、スタッフ間での支援内容の共有にも役立ち、利用者の生活の「見える化」が進みます。撮影から送信までスマホ一台で完結するのも利点です。
研修・オンライン学習
忙しい業務の合間に短時間で学べる動画研修や、Zoomなどを使ったオンラインミーティングもスマホで対応可能です。録画された研修を空き時間に視聴することで、職員のスキルアップを効率的にサポートします。マイク付きイヤホンを併用すれば、周囲に配慮しながら受講できます。
地図やナビアプリ
訪問支援や送迎業務の際に、Googleマップやナビアプリを活用すれば、迷わず効率的に移動が可能です。最新の交通状況や経路変更にも柔軟に対応でき、利用者の安全な送迎やサービス提供を支援します。高齢者施設では特に需要が高い機能の一つです。
現場スタッフおすすめ!スマホ便利グッズ7選

【防水ケース】入浴介助や天候対策に
福祉現場では水回りの作業も多く、スマホの防水対策は欠かせません。IPX8規格の防水ケースを使用すれば、入浴介助中も安心してスマホを使用できます。タッチ操作が可能な透明タイプがおすすめです。
IPXとは:防水ケースは「IPX」規格で防水性能が示され、特にIPX7以上は一時的な水没にも耐えるレベル。現場では入浴介助や雨天時の使用に最適で、操作性を損なわずスマホをしっかり守ります。
【ネックストラップ&ホルダー】両手がふさがっても安心
移乗や介助などで手がふさがる場面でも、ネックストラップがあればスマホをすぐに確認・使用できます。伸縮式や着脱可能なタイプが便利で、現場での使い勝手も抜群です。
【車載スマホスタンド】送迎や訪問支援のナビに便利
福祉施設での送迎や訪問支援では、スマホのナビアプリが欠かせません。車載用のスマホスタンドを使えば、視線を逸らさずにナビを確認でき、安全運転にもつながります。エアコン吹き出し口やダッシュボードに取り付け可能なタイプが人気です。
【モバイルバッテリー】長時間勤務の強い味方
記録、連絡、学習とスマホをフル活用する現場では、バッテリー切れが大敵。コンパクトで急速充電可能なモバイルバッテリーを持ち歩けば、いつでも安心してスマホを使えます。
iPhone SEなどのアップル製のスマホはLightningケーブル!
最新のiPhoneやAndroid端末はタイプCケーブル☝️
大容量でコンパクトなものもオススメ😃
高出力でノートパソコンを充電できるものも!
【スマホスタンド】記録やオンライン研修にも大活躍
デスクやカートに固定できるスマホスタンドがあれば、ハンズフリーで記録入力や研修動画の視聴が可能です。角度調整可能なタイプが便利で、使う人の姿勢にも配慮できます。
自撮り棒機能も兼ねたスマホスタンドを揃えておくと、一石二鳥でより便利に!
【Bluetoothイヤホン】報告・連絡・相談の効率UP
報告や相談を電話や通話アプリで行う際、Bluetoothイヤホンがあれば両手を使いながら対応できます。ノイズキャンセリング機能付きなら、周囲が騒がしくてもクリアな通話が可能です。
ノイズキャンセリングも良いけど、周囲の音を聞きたいときにはオープンイヤー型のイヤホンがオススメ!
【画面保護フィルム】衝撃にも強く、スマホ画面をしっかり保護
現場ではスマホを落とすリスクも多く、画面の破損は大きなトラブルに。衝撃吸収タイプの保護フィルムを使えば、落下やぶつけた際にも画面をしっかり守れます。9H硬度や二重構造のガラスフィルムが特におすすめです。
フィルム貼りで失敗したくない時におすすめの一品。 ストレスフリー!!
9H硬度とは:鉛筆硬度基準で9Hの鉛筆でも傷がつかない強さを示します。日常使用の擦り傷や落下による衝撃から画面をしっかり守るため、現場ではこのレベルのフィルムが推奨されます。
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福祉現場のICT補助金で損しない!高額機器を買わされないための賢い選び方
2025/8/21
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まとめ|「便利」は支援の質にもつながる

スマホの便利グッズを取り入れることで、日々の業務がスムーズに、そして安全に。
福祉の現場で働くすべての支援者にとって、スマホは単なる通信機器ではなく、“現場を支えるパートナー”です。今回ご紹介した便利グッズは、どれも特別なスキルを必要とせず、今日からでも導入できるものばかり。
「ICTは難しそう…」と感じる人ほど、スマホという身近なツールから業務効率化の一歩を踏み出してみてください。
小さな“使いやすさ”の積み重ねが、支援の質を確実に底上げしていきます。