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福祉現場のICT補助金で損しない!高額機器を買わされないための賢い選び方

福祉現場のICT補助金で損しない!高額機器を買わされないための賢い選び方

はじめに|「補助金だから高性能」で本当に得している?

「せっかく補助金が出るから」は要注意ワード

ICT導入補助金や福祉機器導入補助金など、便利な制度を活用して機器を購入する事業所が増えています。しかし最近は、申請手続きを代行する業者が提案する機器が“オーバースペック&高価格”という声もしばしば。補助金で一部が賄われても、残りの自己負担が割高になっては意味がありません。この記事では、実際の現場で「そこまでのスペックはいらない」ケースと、整備品・中古品で十分まかなえるガジェット選びのポイントを紹介します。

相談支援専門員のフィールドレポート|“それ、本当に必要?”と感じたICT導入の現場から

現場で見えた「補助金×ICT」の落とし穴

相談支援専門員のフィールドレポート|“それ、本当に必要?”と感じたICT導入の現場から
補助金で買うのは、“必要なもの”であって“高いもの”ではない。

先日、地域の就労系事業所を訪問した際のことです。応接に案内され、相談支援の打ち合わせをしていたとき、ふと隣のデスクが目に入りました。そこには、最新型のノートパソコンが。見た目も立派で、スペックも申し分なさそうなモデルでした。何気なく「いいパソコンですね」と声をかけると、職員の方が「補助金で買ったんです。でも実は、使いこなせていなくて…」と苦笑されていました。

その一方で、別の支援員の方は、10年以上前のパソコンを使用しており、起動するのに5分以上かかるとのこと。入力中に固まることも多く、業務効率に大きな差が出ていると話してくれました。「これなら、性能はそこそこでも1人1台ある方が助かるんですけどね」という言葉が、強く印象に残りました。

たしかに、業務内容を考えれば、全員が動画編集やCADを扱うわけでもありません。にもかかわらず、「高性能なパソコン=いいもの」という思い込みが、現場にも根強く残っているように感じます。“オーバースペックな1台”より、“必要十分な複数台”のほうが、支援の質を上げることもある——その実感が、この時から私の中で芽生えました。

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さらに別の日、とある法人の管理者との雑談の中で「昔はパソコンってすごく高価だったから、安い機種は信用できない」と話されていたのを思い出しました。確かに一昔前までは、ある程度の性能を求めると20万円近くしていた印象があります。しかし今では、5万円台の中古整備PCでも文書作成やZoom会議には十分な時代です。にもかかわらず、“高いものは良いもの”という感覚が、導入判断の基準を曇らせてしまっているのかもしれません。

最近では、補助金を活用したICT機器導入に関して、「申請代行付き」の営業業者がセットで見積もりを持ち込んでくることも増えています。その見積もりを見せてもらうと、市場価格の2倍近い定価で設定されている製品が少なくありません。補助金を差し引いても、実は整備済みの同モデルを購入した方が安かったということもあります。

そして何より気になったのが、支援記録用のパソコンを職員同士で共有している現場がまだまだ多いことです。とある生活介護事業所では、3人の支援員が1台のパソコンを使いまわしており、記録や報告書の入力が夕方以降に集中してしまうという課題を抱えていました。「入力は時間外に回すしかない」と話す職員の疲れた顔が印象に残りました。

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私たちは普段、利用者の金銭管理や買い物支援を通して「本当に必要なものを、必要な分だけ選ぶ力」を大切にしています。だからこそ、自分たちが事業所運営に必要なICT機器を導入するときこそ、冷静に判断する視点が求められると感じます。

見積もりをそのまま鵜呑みにせず、用途を整理し、複数の業者から相見積もりを取る。高機能な1台にこだわらず、“使いやすい環境をどう整えるか”という視点で考えることが、結果として支援の質を高める道になるのではないでしょうか。

「補助金で買うのは、“必要なもの”であって“高いもの”ではない。」

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補助金×ICT導入で陥りやすい3つの落とし穴

補助額=値引き額かと思いきや実質負担が高い

提案された機器が本来より高い定価設定のまま補助金計算され、補助額を差し引いてもなお市場価格より高いケースがあります。見積書を受け取ったら、必ず市場相場と比較しましょう。

ハイスペックPCやタブレットを“推奨モデル”と称して押し売り

利用ソフトはクラウド型でCPUをほとんど使わないのに、最新CPU・メモリ32GB搭載モデルを勧められる例も。用途と必要スペックを整理した上で、過剰な性能が含まれていないか確認します。

付属サービスや長期サポートがバンドルされて割高

「5年延長保証付き」「独自サポート加入必須」などで総額が膨らむことがあります。保証期間の重複や実際のサポート内容を精査し、本当に必要か見極めましょう。

実はここまでで十分!用途別おすすめスペック早見表

用途推奨スペック
文書作成、メール、表計算CeleronまたはRyzen3/メモリ8GB/SSD256GB
Zoom会議、動画視聴Core i3〜i5/メモリ8GB/SSD256GB〜512GB
写真編集、動画編集Core i7以上/メモリ16GB以上/SSD512GB以上

※Wi-Fi環境の整備、Webカメラやマイクの準備も忘れずに。

整備品・中古品でも問題なし!コスパ重視のおすすめガジェット

中古でも十分!おすすめガジェット一覧(業務別)

業務内容に見合ったスペック・価格帯での選定が、結果的に施設全体の効率化とコスト削減につながります。

用途機器名・種類ポイント
文書作成・軽作業用PC中古ノートPC(dynabook・ThinkPadなど)Windows10搭載・SSD換装済なら十分な性能
タブレット業務・訪問記録整備済iPad(第6世代以降)ペン入力も対応、業務記録に最適
Zoom用周辺機器整備品Webカメラ・USBマイクロジクール製など中古でも品質高め
印刷・スキャン業務中古A4複合機(Canon・EPSON)A3が不要ならコンパクトタイプでコスト削減
職員共有モニター整備品23〜27インチモニターHDMI端子付きでPCと簡単接続

中古パソコン・整備品パソコン

オススメ品まとめました!セール時期に購入するのかがオススメ😊
賢くいきましょう!

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中古タブレット・整備品タブレット

タブレットはiPadかAndroid端末かで迷うところ😟
購入台数が少ないのであればiPad!大量に購入が必要であればAndroid端末!
※中の人は両方使用していますが、Android端末は案外使えます。12インチは画面が大きく便利です。

にこスマでは、中古スマホだけではなく、中古タブレットも取り扱いありますよ!大量購入時にオススメ!

モニター

モニターの整備品は安くてオススメではありますが、セール時期に新品を購入するものオススメ!

合わせて購入すると効率UP!賢くセール時期に購入しましょう!10〜50%割引は当たり前🤭

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整備品・中古品活用のメリットと注意点

コストを半減しつつ保証付き

自治体リースアップ品や大手整備業者のPCは、内部クリーニング・SSD換装済みで1年保証が付くことも多く、新品価格の半額以下で導入可能。

OSサポート期限とバッテリー寿命をチェック

中古タブレットはOSアップデート対象外だとセキュリティリスクが高まります。購入前にサポート期限とバッテリー交換歴を確認しましょう。

[安心・高品質・即納] 中古スマホ販売サイト にこスマ

導入前チェックリスト|見積もり時に必ず抑える5項目

業者任せにしない「5つの確認ポイント」で賢く導入を

補助金を活用したICT機器の導入で失敗しないためには、見積もり段階でしっかりと確認すべきポイントがあります。業者の提案をそのまま受け入れるのではなく、価格の妥当性やスペックの必要性を自分たちでも検証することが大切です。以下の5項目をチェックするだけで、無駄な出費を防ぎ、より納得感のある導入につながります。

  1. 市場価格比較(価格.com・整備品ショップ)
  2. 必要最低スペックと提案スペックの差分
  3. 付帯サービス・保証期間の内容
  4. 補助対象外費用の有無(設置費・送料など)
  5. 保守契約の自動更新条件

中古品でも大手企業だと安心して購入できますね。ちなみに「にこスマ」は伊藤忠商事が手掛けるお店です。

導入前チェックリスト|見積もり時に必ず抑える5項目
市場価格比較(価格.com・整備品ショップ)
必要最低スペックと提案スペックの差分
付帯サービス・保証期間の内容
補助対象外費用の有無(設置費・送料など)
保守契約の自動更新条件

まとめ|補助金は“コスパ向上”に使ってこそ意味がある

補助金を活かすには“賢い選び方”が必須

補助金があるからといって、提案をそのまま鵜呑みにするのは危険です。スペックや価格、実際の使用目的をきちんと整理し、「目的に見合ったガジェット選び」を行いましょう。整備品や中古品をうまく活用することで、コストパフォーマンスを最大限に高めることができます。

ガジェット選びは「目的ファースト」で

補助金を活用すれば自己負担が抑えられる反面、業者提案のまま導入するとオーバースペック機器に高い負担を強いられることも。用途に合った必要十分なスペックを見極め、中古・整備品も含めた選択肢で賢くコストを抑えましょう。

シンパ、現場直送!福祉HACK
シンパ(@sinpa_fukushi)

この記事を書いた人

福祉の世界に飛び込んだのは、まったくの未経験から。それでも気づけば15年以上──就労継続支援B型・A型、就労移行支援を渡り歩き、職業指導員・生活支援員・管理者・サービス管理責任者を経て、いまは社会福祉法人で相談支援専門員として働いています。途中で社会福祉士資格も取得しました。

多様な立場で現場を見てきたぶん、「働きづらさ」や「支援の悩み」のリアルに共感できます。だからこそ、このブログでは “支援の質を高めながら、仕事をラクにおもしろくするヒント” をお届け中。ICTツールやちょっとした工夫で、明日の現場が少しでも軽くなる──そんなアイデアを発信しています。

趣味は若手お笑い芸人の追っかけ。無名の芸人さんが化けていく瞬間にワクワクするんです。福祉の現場にも、同じように輝く“原石”がたくさんいるはず。そんな人たちが自分らしく光る職場づくりを、一緒に考えていけたらうれしいです。

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